当社(株)日本空港コンサルタンツは、令和2年7月に国土交通省 東北地方整備局より、優良業務表彰(局長表彰)、並びに優秀技術者表彰(局長表彰)を受賞しました。
○『優良業務表彰』:仙台空港排水施設効果外検討業務
株式会社 日本空港コンサルタンツ
○『優良技術者表彰』
国内業務本部土木技術部 部長 久野 了史(くの さとし)
【業務の背景】
仙台空港では東北地方太平洋沖地震による災害復旧事業完了以降も、台風等の大雨時にサウス地区等の低標高の地区において大規模な冠水被害が発生していました。そこで、仙台空港における降雨特性を踏まえ、冠水被害の発生要因を分析したうえで、排水対策を検討する必要がありました。
また、C1誘導路の液状化対策について、東北地方太平洋沖地震後のリバウンドにより地盤高が変化したことから、最新の測量結果に基づき既往地盤改良設計の見直しを行う必要が生じました。
【業務の概要】
本業務は、台風等の大雨時にサウス地区等において冠水被害が発生している仙台空港の現況を踏まえ、仙台航空測候所の気象観測データを用いた降雨解析を行い、既往降雨強度式と比較したうえで短時間降雨および長時間降雨それぞれに適した降雨強度式を設定しました。また、排水シミュレーションの条件設定のうえで重要となる放流先の外水位の設定は、空港周辺流域を含むモデルによる解析を行い、10年確率降雨に相当する外水位を設定しました。
現況を反映した排水シミュレーション結果に基づき、費用対効果の高い対策項目を比較選定し、排水対策の設計を行ったのち、シミュレーションにより対策効果の検証を行いました。。
また、地盤改良設計については、地盤改良設計仕様について再設定を行うとともに、CPG工法実施後の地盤の隆起予測を行ったうえで、既設舗装とのすり付け勾配に考慮した舗装復旧設計を含んだ図面・数量を取りまとめました。
【謝辞】
本業務遂行にあたりご指導を賜りました、発注者である東北地方整備局 塩釜港湾・空港整備事務所をはじめ、東北地方整備局 港湾空港部 港湾空港整備・補償課、並びに各関係機関の皆様に改めて御礼申し上げます。
※画質を低めにして掲載しています。