フィージビリティスタディ

1. 市場調査（マーケティングリサーチ）

■ 航空旅客・貨物動態調査

国が実施する全国的な航空旅客・貨物の統計調査のほか、対象空港における旅客・貨物の動態を詳しく把握します。

■ 航空需要予測

航空会社戦略、社会経済動向などをもとに、空港の利用者数や貨物取扱量を予測します。

■ 地域特性を踏まえた空港の利活用策の検討

航空市場における地域の現状についてSWOT分析等を用いて、空港の運営戦略や空港周辺地域の利活用策を提案します。

2. 空港計画（マスタープラン）

■ 空港の適地選定

広大な土地の中から、航空・空港技術的な見地から、新設空港の適地となりうる場所を客観的に選出します。

■ 空港の施設規模の算定

国や地域における空港の役割や将来需要予測などをもとに、空港に必要な機能を明らかにし、規模を算定します。

■ 平面計画の作成

滑走路、駐機場、ターミナル地域、航空保安施設、航空灯火、消防、セキュリティーなど、空港構成する機能の全体レイアウトを行います。

3. 運航条件の検討

■ 予想就航率の算定

風向・風速、雲高、視程などの気象観測データをもとに、当該空港の予想就航率を算定します。

■ 運航空域の検討

空港から出発あるいは空港へ到着する航空機の運航方式、飛行経路に関する検討を行います。

4. 自然環境条件の検討

■ 環境アセスメント

国の環境影響評価法等に基づき、空港整備事業の環境への影響を調査、予測、評価し、その結果に基づき、適正な環境配慮の方法を提案します。

■ 航空機騒音対策

航空機騒音の実測、航空機騒音影響範囲の現況や将来予測、騒音対策を検討します。

5. 空港施設配置の最適化に関する検討

■ 空港の処理能力の向上策の検討

滑走路の処理能力を高める複数滑走路の運用方法や高速脱出誘導路の配置等、航空機や地上支援車両等の地上走行を円滑にするための誘導路、場周道路の配置を提案します。

■ 交通シミュレーションによる施設配置の最適化

バス、タクシー、自家用車、貨物車両など、空港を利用する自動車等の走行を円滑にするため、ターミナル地域の構内道路や交差点の配置を提案します。

6. 事業の効果・採算性の検討

■ 公共事業評価

国の公共事業評価の考え方に基づき、公共事業の新規事業採択時評価、再評価、事後評価を行います。

■ ターミナルビル等の事業採算性

空港のターミナルビルの運営事業に対し、ビル事業の収支計算など事業計画を作成します。

■ 地震リスクマネジメントの実施

大規模地震災害等に対するリスク評価をもとに、ボトルネックの抽出、対策の効果を踏まえた対策の優先順位を提案します。

7. パブリックインボルブメント

公共事業の透明性、客観性の確保や住民等関係者との円滑な合意形成を図るため、計画の構想・計画段階から情報を公開し、広く意見を求めるための運営を行います。

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