ベトナムへの観光客はここ数年急増し、また世界各国からの投資も増大して急激な発展を続けています。
ホーチミン市は、ベトナムの経済をささえるベトナム南部の中心都市であり、タンソンニャット国際空港はベトナムのハブ空港の役割りを果たしてきましたが、ターミナル施設の近代化が遅れ、ピーク時の混雑は深刻の度を深めていました。このため、1999年のF/Sを皮切りに、我が国の技術・経済協力のもとで国際線ターミナルビルの建設が進められ、2007年7月に竣工し、8月から全面運用を開始、12月には日本大使やベトナム国運輸大臣の出席のもとで開業式が行われました。
800万人の国際線旅客が快適に乗降できる能力を持っており、総床面積約100,000m²、8つの搭乗橋をもつ近代的なターミナルです。これまでの国際線ターミナルは国内線専用となって生まれ変わることになっており、タンソンニャット国際空港は、ベトナムの経済を支える空の交通拠点としての機能を備えた近代的な空港となったものです。
当社は、この事業の形成段階から一貫してコンサルティング業務を提供してきたもので、調査、計画、設計、業者選定、施工管理等、すべてに関わってきました。開港後は、急激に増加し続ける国際線旅客の快適性を維持するため、拡張計画が策定され、当社は現在、その設計業務にも携わっています。