2000年当時、フィリピン中部にあるイロイロ空港はマニラ、セブ、ダバオに次ぐ取り扱い旅客数はフィリピン4番目の空港でしたが、施設の老朽化、狭隘化が著しく、空港施設の拡張整備が急務となっていました。しかし、当時のイロイロ空港はイロイロ市から僅か3kmという至近距離に位置していること、及び周辺は急速な市街化が進行しており空港施設拡張のための用地取得が困難であるばかりでなく、幹線道路の切り替えも困難であること、更には将来的な航空機騒音等の環境問題が深刻化することが予想される、等の問題が明らかになり、フィリピン政府は独自予算による調査によって新たに新空港を市の中心部から19km離れたサンタバーバラ・カバツアン地区に新空港を建設することを決定しました。
フィリピン政府はこのプロジェクトに関し日本政府の協力を要請し、日本のJICAはこの事業を特別円借款事業として受けることを決定しました。
当社は、フィリピン運輸通信省からの発注を受け、旅客ターミナルビル、貨物ターミナルビル、駐機場、滑走路、誘導路、管制塔等の航空保安施設を含む全ての施設の計画及び設計・施工管理を受注し、一貫したコンサルタントサービスを実施しました。
新イロイロ空港は2007年3月に完成し、供用が開始されました。
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